本音で話す家造り⑤ DIYブームですが、誰でもできるわけじゃない
いえとち本舗岐阜東濃店の飯田
近年のDIYブームで、多くの人が「自分で家を作ったり改装したりしてみたい」と感じるようになっています。テレビやYouTubeなどで、DIYの魅力が簡単そうに紹介されることもあり、「自分でもできるのでは?」と思うかもしれません。しかし、DIYには多くの難しさやリスクが伴います。
今回は、「DIYが決して簡単ではない理由」と、「DIYに挑戦する際の心得」について本音で語ります。
DIYが簡単そうに見える理由
テレビや動画で紹介されるDIYが簡単に見えるのは、次のような背景があります。
1. プロの技術と経験が隠されている
- DIYを取り上げるメディアでは、プロが準備した計画や作業手順をベースに進めている場合が多いです。
- プロの作業は無駄がなく、効率的で、あたかも「簡単」に見えることが特徴です。
- 実際には、見えない部分で高度な技術や経験が使われています。
2. 撮影の裏で編集されている
- テレビや動画では、成功した部分だけが編集されて放送されます。
- 失敗や手間のかかる作業はカットされるため、全体像が見えません。
3. 高価な道具や設備が提供されている
- メディアでは、一般家庭にはないプロ仕様の道具や設備を使っていることが多いです。
- 適切な道具があると作業がスムーズですが、それを揃えるのは大変です。
DIYが「誰でもできるわけじゃない」理由
1. 技術が必要
- 木材や壁材の切断、塗装、組み立てなど、正確さが求められる作業が多いです。
- 特に家の構造や配管、電気工事に関しては、専門知識が必要で、失敗すると大きなリスクを伴います。
2. 時間がかかる
- プロは慣れているため短時間で終わる作業も、初心者が行うと何倍もの時間がかかります。
- 下準備や後片付けを含めると、休日を丸々使うことも。
3. コストが意外とかかる
- 道具や材料を揃える費用は、意外と高額です。
- 失敗してやり直すと、プロに依頼した方が安く済むことも。
4. 安全面のリスク
- 電動工具やはしごを使用する際には、事故やケガのリスクがあります。
- 特に構造物の耐久性や配線ミスは、後々大きなトラブルを引き起こす可能性が高いです。
DIYに向いている人、向いていない人
DIYに向いている人
- 手先が器用で、細かい作業が得意な人。
- 計画性があり、長時間作業に集中できる人。
- 道具や材料に対する知識を習得する意欲がある人。
DIYに向いていない人
- 時間に余裕がなく、短期間で結果を求める人。
- 大雑把な性格で、正確な作業が苦手な人。
- 安全対策を軽視する人。
DIYを成功させるための心得
1. 簡単な作業から始める
- 初心者は、小さな家具や壁のペイントなど、失敗しても大きな影響が出ない作業から始めましょう。
- 徐々にスキルを積み上げることで、成功体験を増やせます。
2. 道具をケチらない
- 適切な道具は作業効率を大きく向上させます。特に電動工具や計測器は良いものを揃えましょう。
3. プロに相談する
- DIYの計画段階でプロにアドバイスを求めると、失敗のリスクを減らせます。
- 難しい作業はプロに任せ、簡単な部分だけをDIYするのも一つの手です。
4. 安全第一で進める
- 防護具(手袋、ゴーグル、マスクなど)を必ず使用し、安全を最優先に作業を進めてください。
5. 必要に応じて妥協する
- 完璧を目指すと疲れてしまうので、適度な妥協も大切です。
DIYで失敗しないためのまとめ
- DIYは簡単そうに見えても、実際にはプロの経験と技術が大きく関わっています。
- 自分のスキルや時間、コスト、安全面を冷静に評価し、「どこまで自分でやるか」「どこからプロに依頼するか」を明確にしましょう。
DIYの本質は「楽しむこと」です。無理をせず、達成感を得られる範囲で挑戦すれば、家造りの素晴らしい思い出にもなります!